弓道 始めます。

こんにちは、八咫烏です。

 

「また、八咫烏くん 何か唐突に始めたな。」と思われるかもしれませんが、弓道には前から興味が有ったんです。でも、今まで機会が無く今日まで来てしまいました。

それが、今回 縁あって弓道教室へ通う事となりました。

 

アニメ「ツルネ」

 

僕は昔、剣道をやっていたんですけど、2段から3段への昇段審査の時に「無我の境地」みたいなものを垣間見たことが有ります。

昇段審査は、審査をする3名の審査員の前で受験者同士で模擬試合の様なものを行いました。

試合相手は、普段稽古をしている者同士だったので、だいたい相手が何をやってくるか予想はつきます。この時も、こちらが小手を打って 相手が小手を交わして 面を打ってくるところを胴を打つみたいな、いつもの流れの様な事をやっていました。

 

しかし、それは 突然訪れた。

僕は、あれこれ考えながら動き回っていたのだけど、ふと動きが止まった。

そして心の中でこう思ったのです。

「さあ、動け。  俺は、動かん。  動けば切る。」

なんだか、侍映画のワンシーンの様なセリフですが、本当にこう思いました。

剣道では、恐れ 迷い 疑い等の心の動きは自分を惑わすものなので、自分の心の中に有ってはならないものとされています。

この「さあ、動け。  俺は、動かん。  動けば切る。」と思った次の瞬間

自分の中には、何もなくなりました。恐れや迷いもなく、次にあれをしようと言う考えも無く、全くの静寂。それは、風の無い時の水面のようです。

そして、相手が ほんの少しピクッっと動いた瞬間、自分の体が自然に反応し面を打つ

パッシーン!

今まで味わった事の無い手応え。きれいに面が決まると審判の「やめ!」の声がかかりました。後で聞いたのですが、3名の審査員の旗は、3本とも揚がっていたそうです。

自分の動きが止まってから、「やめ」の声がかかるまで、おそらく数秒の出来事だったと思いますが、この数秒間 僕は無我の境地に有りました。

あの感じを味わったのは、人生で あの時だけです。

 

今回、弓道を始めようと思ったのは、弓道を通して 的に集中するとか、自分の心に向き合うみたいな事で何かを学べるかなと思ったんです。

 

 

明日の09:00 一回目の弓道教室が行われます。

凄い楽しみでもあり、緊張もしています。