露神の祠

こんばんは、八咫烏です。

 

先ずは、こちらの写真を見てください。

 

広い草地にぽつんと立つ一本の木

何だかここの雰囲気が好きなんですよね。(場所は、宮城県名取市

 

近付いてみると

 

この木、こんもりと盛り上がった土の上に立っているのですが

この盛り上がった部分は、4世紀頃に作られた遺跡なのだそうです。

えっ?仙台に遺跡ってあるの?と思われる方も居るかもしれませんが

仙台市の南部には、割と遺跡が多いのです。

 

この写真は、仙台市若林区遠見塚に有る前方後円型遠見塚古墳です。

あまり知られていないですよね。

 

さて、先程の木がぽつんと生えた古墳ですが「賽ノ窪30号墳」と呼ばれています。

近付いてみると

 

木の根元には、小さな祠が祀られています。

 

この祠を見ると夏目友人帳の1期第2話「露神の祠」の話を思い出します。

その話のあらすじは、「七つ森に有る小さな祠、今では高齢のハナさん一人しか

この祠を拝みに来る人は居ません。ハナさんが亡くなってしまえば、この祠に

祀られる露神も力を失い消えてしまう。」と言う話でした。

 

僕は、この写真の祠の裏から ひょっこり小さな神様が出てきそうに

思えてならないのです。

 

 

この祠に関して、ちょっと気になる事が有ります。

 

祠の横に、月日神社と表示が有りますが、僕が探した限りでは

宮城には他に月日神社と言う神社は有りません。

調べてみたら奈良にも月日神社が有りました。

飛鳥時代には、飛鳥朝廷から宮城県名取市付近の豪族へ「くぶつちの大刀」が

送られたりと、交流が有ったそうなので もしかしたら、奈良の月日神社を

名取市に勧請したのかもしれませんね。

 

悠久の時の流れを感じさせる、色々と気になる祠なのでした。